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〜どうして起きているのか〜成功者の告白:神田昌典さん著作

「スタートアップ」という言葉が流行っていて、

いろんな人が起業していく。

働き方改革が始まり、今までの働き方が古く見えるように感じますね。

私はそんな時代の変化に焦っている方です。

変わらなきゃ、何かやらなきゃ、、、。

 

この本は、そんな焦りと自分の浮ついた気持ちを整えてくれる本です。

成功者の告白 (講談社+α文庫)

 

人とは違うことを始めた時から、何か少し動き始めた時から、

大小いろんなことに出会い始めますが、

自分が何かを動き出した時って、自分に都合の良い情報しか見えません。

「とにかく実行するのみ」。「ヒットするものの多くは、当初皆が反対していた」。

そんな聞いていて気持ちの良い一言が聞こえてきます。

 

「もしかしたら自分は特別かもしれない」

なんて、どんどん浮ついてしまいます。

 

特別かもしれないし、そうじゃないかもしれない。

 

果たして実際はどちらなのでしょうか。

 

神田昌典さんは天才的マーケッターとして、すでに多くの本を出していますが

でもその成功へ進む道の途中に、

いくつもの地雷を踏んでしまった。

と言っています。

 

たまたま運が悪かったかもしれない、ですよね。

 

大きな成功を実現していく過程では、確実に障害が降りかかる。成功だけを持ち逃げできない。私は単なる精神的な戒めとして行っているのではない。これは事実なのだ。私が確信できる理由は、短期的に急成長する会社経営者の多くの事例を見てきたからである。

(p9 プロローグより)

 

ビジネスにも、私たち個人の成功やキャリアの積み方にも、

法則があり、その法則やフレームワークに沿って降りかかる障害があります。

例えば、急成長する社長と家族の仲が悪くなったり

連鎖的に体調不良者が増え、社内のメンバーが似たような病気で出社できなくなったり・・・。

 

自分だけが抱える悩みじゃなく、それは逆らえない法則やサイクルがあるんです。

良いことだけじゃないんです。

障害は必ず来るんです。でも、その障害に追い詰められたらダメなんです。

 

辛い、苦しいことって多いです。

でも、その辛い、苦しいは、自分だけの問題なのか。それとも皆実は乗り越えている壁なのか。

ふっと自分自身の浮ついた気持ちを整理してくれる本です。

 

ちなみに、この本は経営者やスタートアップを目指している人に読んで欲しいですが

自分が部下や後輩を取りまとめている人にも読んで欲しいです。

 

優しさだけじゃダメ、厳しさだけじゃダメの理由。きっと見えてきます。

 

成功者の告白。いかにもなタイトルで読むのにちょっと抵抗がありましたが、

本の中身はとある主人公が会社を辞めて起業し、その会社を大きくしていく上で降りかかる苦労や障害をどのように乗り越えていくのか。

ということが物語形式で書いてあり、読みやすいです。

 

大切なものを追いかけるために、大切なものを差し出すことも必要だけど

大切なものを追いかけたくなったきっかけに支障をきたすこともあるんだな、

 

しかもそれは、自分ではなく周りの大切な人に出てしまうことがあるんだ。

そんな、ともすれば精神論で片付けられそうなところを

わかりやすく教えてくれます。

 

 

成功者の告白 (講談社+α文庫)

成功者の告白 (講談社+α文庫)