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たった一人の熱狂:見城徹さん著作

たくさんの本を読んでいても、なんども読みたい本と、1度読んだらいい本の2つに分かれてしまう。

 

時々、「あの本が読みたくなった」と思い読み返すと、前回とはまるで違うところに刺さる一言があり、その一言の重みを噛み締める瞬間がある。

 

なんどもこの本を読んでよかったなーと思うし、少しだけ昔の自分より前進している気がして嬉しくなる。

 

さて、幻冬舎の社長である見城さんが出しているこの本「たった一人の熱狂」が教えてくれるものって何なのだろうか?

 

出版された2015年から比べると

自然と私たちの取り巻く環境は急速に変わっていて、行きすぎた働き方はあまりよしと認められなくなり、働くことや社会での関わり方に一層の自由と、その自由と同じだけの責任がそれぞれに増えた気がする。

 

自分が快適だと思う方向に動きべきであり、

無理をする必要はないんだよ。

というアドバイスが非常に増えた気がしている。

 

キャリアカウンセラーとして、この考え方に私は賛成派だ。

自分が快適ではない方向に動く必要はなく、無理をする先にあるものが一体なんなのだろう?と疑問に思う人が多いからだ。

自分の精神をすり減らし、ボロボロになってまで快適でない方向に動く必要はないし、

ボロボロになってまで走らせる組織や、アドバイスする先輩の相場観が「今にマッチしてるのか」が謎だったりするからだ。

 

自分が快適だと思う方向に動くべきであり、

無理をする必要はない。

 

でも、一つだけ選択を誤らないで欲しいなと思う。

その快適さは、永い目で見た時の快適さなのだろうか。短期的な快適さに逃げてはいないだろうか。

 

現代において、1日中仕事に熱中できるという環境にいる人はそれだけでも幸せなことなのかもしれない。

自分自身のこと、家族のこと、お金のこと、いろんなことを背負いながら人は日々仕事をしている。だからこそ仕事に熱中できることを選択できたこと、することにも大きな覚悟と価値がある。

 

 

長期的に考えた時の快適さをとって、

自分が違う道に進んでいった最初の1歩はとても楽しい。違う自分になれる気がして、違う世界が待っている気がして、とても楽しい。

でも、2歩目からはいろんなことが起こる。

悔しいことや、悲しいこと、腹立たしいこと、理解してもらえないこと、うれしいこと、だけどその嬉しさを理解してくれる人がいない寂しさ、いろんな感情がついてくる。

 

それでも、引き返すことはできない。

 

そんな大きな選択をしてしまったことに後から気づいてしまう。

 

もう、戻ることはできない。

その現実に悲しんで、心から後悔したとしても、その時選べる選択肢はたった一つ。

この選択をよかったと思えるように、

良い結果を残せるよう歯を食いしばって逆境に立ち向かうしかない。

 

努力だ。努力するしかないんだ。

その努力がいつ花開くかはわからないけど、

泥水をすすってでも努力していくしかないんだ。

 

時々、その努力を一目で感じてくれる人がいる。そういう人に一人でも出会えるように。

自分の身近な人が喜んでくれるように。

あぁ、振り返ってこれでよかったんだな、と思えるように。

 

そう思いながら、地味な努力をひたすらしていくしかないんだ。

 

 

そういうことを教えてくれる。

また半年くらいしたら、振り返って読んでみたい。その時また違う一言が刺さるように、少しでも前進していたい。

 

 

 

圧倒的努力に基づく結果が10貯まった時、君は周りの世界を動かし始めるだろう。圧倒的努力に基づく結果が100貯まった時、業界における君の評価が確固たるものへと定る。圧倒的努力に基づく結果が1000貯まった時、君はリビング・レジェンドー伝説の人ーになるのだ。

 

 

 

たった一人の熱狂 (幻冬舎文庫)

たった一人の熱狂 (幻冬舎文庫)